10年前、何をしていましたか?
10年前の2010年は、創業して6年目。
実店舗を現在の場所に移転した年です。
店舗の面積は10倍くらいに大きくなり、たくさんの商品が置けるようになり、
たくさんのお客様にご来店いただける様になりました。
世の中的には下記のような出来事がありました。
Nielsen Online REPORTER が選ぶ、2010年10大ニュース
1. 朝青龍引退表明(2月4日)
2. バンクーバー五輪開催(2月12日~2月28日)
3. 山崎直子さんスペースシャトルに搭乗(4月5日~4月20日)
4. 口蹄疫発生(4月20日)
5. 上海万博開幕(5月1日)
6. 南アフリカワールドカップ開催(6月11日~7月11日)
7. 小惑星探査機「はやぶさ」地球へ帰還(6月13日)
8. ねじれ国会(7月11日 参院選投票日)
9. チリ落盤事故(8月5日~10月13日)
10. 尖閣問題(9月7日)
※時系列順に掲載
朝青龍の騒動、ありましてね。ワールドカップも見てました!
下記はヒット商品。
SMBCコンサルティング 「2010年のヒット商品番付」
┌───┬─────東──────┬───────西──────┐
|横綱 |該当なし |該当なし |
|大関 |スマートフォン |食べるラー油 |
|関脇 |もしドラ |ゲゲゲの女房 |
|小結 |猛暑特需 ガリガリ君 |チンしてこんがり魚焼きパック|
|前頭1|上海万博 |平城遷都1300年祭 |
|前頭2|東京スカイツリー |LED電球 |
|前頭3|3D映画 |コンパクト液体洗剤 |
|前頭4|はやぶさ |南アフリカサッカーW杯 |
|前頭5|禁煙外来 |借りぐらしのアリエッティ |
|前頭6|AKB48 |該当なし |
└────────────────┴──────────────┘
スマートフォンが普及し始めた年なんですね。
SONYのXperiaが日本で初めて発売されて、iPhoneは4が発売された年です。
こうやって見てみると、ついこの前のような感覚を持ちますが、
技術や需要は著しく変化していると思います。
スマートフォンの普及率は世帯ベースで77.6%になっているし、
LED電球も白熱球より売り場は広く、使うのはあたり前になっている。
でも、ガリガリ君は今でも人気で売れているように、変わらないモノもある。
そんな中でRe-styleが扱う家具の需要はどうだろう?
10年前と現在を考えると、ニトリやIKEAのような大手の比較的安価な家具店におされ、
町の家具屋さんは淘汰され、激減しています。
Re-styleがある愛知県春日井市も名古屋市の隣のベッドタウンで
人口30万人の都市ですが、ニトリ以外にちゃんとした家具屋さんは無くなってしまいました。
※私の知る限りなので、あったらごめんなさい。
昔は結婚をする時には何百万円もかけて家具をそろえ、嫁に行く風習があり、
その需要で相当儲けた家具屋さんは多かったと思います。
今は、結婚してもイッキに家具を買う人なんてほとんどいません。
買ったとしてもニトリやIKEAなどで安くそろえる人が多い。
インテリアのこだわる人でも、まとめては買わずに自分が気に入った家具を
ネットやいろんなお店で吟味して、
それぞれの家具を少しずつ揃えていくという方が増えています。
Re-styleのようなユーズド家具店でも買うし、IKEAでも買うし、
新品で高級な家具も買う。
インテリアにお金をかける人は、
自分だけのスタイルでインテリアを揃えて、
その探す過程も楽しんでいる方が多いですね。
まとめ買いの大型需要もなくなり、アイテム的にも売れなくなっているモノが
増えてきています。
まず、一番は洋タンス。クローゼット型のタンスはほぼ、需要がありません。
今はほとんどが作りつけのクローゼットがあり、洋タンスは邪魔なだけ。
若い人だとパイプのハンガーラックで済ませる人も多いですね。
引出しタイプの整理タンスも今はプラスチックケースのような移動しやすいモノに入れ、
ウォークインクローゼットや押し入れに入れるようなスタイルになってきているので、
需要は減っています。
TVボードも減っていますね。これも作りつけがあったり、薄型なので壁掛けにしたり、
TVを置かない人も増えてます。
ソファも使わないスタイルの人が増えていて、少し需要が減っています。
リビングもダイニングも使えるタイプの家具も人気でソファが削減できるんですよね。
そんなこんなで、家具の需要は10年前から比べ、減ってきています。
もちろん、人口減少が原因の一つだとは思いますが、
生活様式も変わってきています。
そして、さらに10年後。2030年はどうなているのか?
所有する時代から、シェアする時代になり、自分では買わなくなる?
家が丸ごとIOT化して、家自体にいろんな機能がついて、
座りたいときにソファ出てきたり、テーブルが出てきたり。
スマートハウスの時代?
おそらく、機能としての家具の需要は大手がほとんどもっていって、
中小零細は淘汰されるんじゃないでしょうか。
ウチのようなユーズド家具店が生き残る道は、
機能としての家具を売るのではなく、『意味』のある家具を売っていく。
使い勝手は悪くても、その家具に物語、ストーリーがあって、所有していて自分が嬉しい。
見栄のために買う、ステータス的なものではなくて、自分の満足のために買う。
もしくは、それを買うことで誰かのためになったり、未来のためになったり。
10年後もRe-styleが存在しているように、
そんな『意味のあるモノ』を扱う『意味のあるお店』を目指して頑張ります!!
『インテリアをファッションのように着替えよう。』
『家具への想いをつなげるために。』