時代遅れのデザイン、不要になった家具、無垢の木でつくられた素晴らしい素材の家具。そんな捨てるには惜しい家具を解体し新しいかたちに生まれ変わらせていく、リバイブモブラープロジェクト。
リスタイルでレスキューした不要な家具を使った活動。今後はお客様のご不要な家具を解体しオリジナル雑貨や家具をつくり、蘇らせることも出来ればと思っています。
「家具」ではなく「価値」
わたしたちがRevive Mobler Projectを通してよみがえらせているのは「価値」。モノの価値というのは時代とともに移り変わるもの。
昔は高価だったものが今ではほとんど無価値になってしまった。これは家具業界でなくとも往々にしてあることだと思います。いい素材、いい造りでありながら時代にそぐわないために捨てられていく家具たちに再び輝く場を与える。
中古家具を扱うプロであるわたしたちにはその使命があります。そしてこの小さな一滴が大きな流れになるよう微力ながら頑張っていきたいと思っています。
「Revive Mobler Project」の家具は一見するとどこにでもあるような形をしています。新品の家具と違う所は、ほとんどの材料を古い家具から取るということ。ですからでき上がる家具たちは
元・ダイニングテーブル
元・食器棚
というようにみんな「元・・・」になります。
例えば写真のサイドテーブル実は「元・作業台」と「元・座卓」の材料の組み合わせなんです。
「こんにちは!僕は元・作業台だけど君は?」
「俺は元・座卓、同じテーブル仲間だなんて奇遇だな!仲良くやろうぜ!」
「うん、よろしくね!」
みたいなストーリーが組み込まれているのです。
素材をそのまま活かしたリメイク家具とは違い、削るなどして「材料」に戻してから作っているためパッと見ではわかりません。しかし、背景にある物語、それこそが「Revive Mobler Project」の魅力と感じて頂けたらと思います。
また材料という観点から見ても古い家具の木材を使うということにはメリットがあります。それは新しい材に比べ、反りや割れが起きにくいという点です。古い家具であればあるほど反りや割れが進みきった状態にあるため、それ以上の変化は起こりにくくなっています。100%とは言い切れませんが新しい材よりも安定しているのは確かです。
まだまだこれからの企画ですので、どんどん作って、みな様にお届けできればと思います!
木材それぞれの特性や個性を活かして、リスタイル工房スタッフは家具製作を頑張っています。「Revive Mobler Project」。
全くの新品にはない魅力も、そこに感じていただけるかと思います。
(文:柴田)