本革は天然かつ高級な素材。質感、肌触り、風合いともに優れていて使い込むほどに素材の良さが出てきます。しかし、天然素材だからこそ日々のメンテナンスが必要不可欠であり、しっかりとした知識が必要です。
本革の正しいメンテナンスをおこなえば、どんどん素材の味わいが深くなり、自分好みに仕上がっていきます。
ササっと乾拭きするだけ
普段のメンテナンスは、やわらかい布でやさしく乾拭きするだけ。そう、特別なお手入れは必要ありません。やわらかい布が手元にない場合は、100均で売っているマイクロファイバークロスがおすすめです。繊細で本革の表面をキズつけにくく、軽く拭くだけで効率的に汚れを取ってくれます。
また、2~3ヵ月に1回のペースでレザートリートメントをほどこすとベストな状態を保つことができ、より長く使えます。
簡単4ステップ!トリートメント
01. 固く絞ったぞうきんで表面の汚れやほこりを取り除きます。
02. ラナパーを目の細かいスポンジに少量含ませます。
03. べたつかない程度に薄くやさしく塗りこみます。
04. きれいなウエスやクロスで乾拭きします。
汚れたらすぐに拭くこと
本革の表面はキズが付きやすいうえに色も変化しやすい。そして時間が経つと汚れが落としにくくなります。
革製品にジュースやアイスクリームをこぼしてしまったら、すかさずきれいに拭き取りましょう。本革のお手入れで絶対に覚えておくことは、汚れたら早くきれいに拭きあげることです。そうやって手間をかけてきれいな状態を保つことで、本革は喜びどんどん表情がよくなっていきます。そしてご使用者さまも手間をかけた分の愛着を感じることができます。
100%天然成分のラナパー
私たちリスタイルは本革の家具に ラナパー というトリートメント剤を使用しています。このラナパーは革製品に特化しているので家具だけでなく、かばん、靴、財布といった製品にも使えます。
使い方はラナパーを付属のスポンジに適量とり、本革の内部に塗りこんでいくようになじませていきます。そうすることで、汚れを落としながらツヤを出し、撥水、カビ予防の効果とともに表面を保護してくれます。
定期的にこのラナパーでお手入れすることで、本革の表情がより生き生きとし、どんどん味わいが増していきます。
本革の種類によっては色落ちの原因となることがありますので、まずは目立たない箇所でパッチテストしてからお使いください。ちなみにこのラナパーはリスタイルのネットショップで 今すぐ購入 できます。
本革にしかない魅力を楽しむ
最近の合成皮革であるビニールレザーは一見本革と見分けがつかないほど優れていて「じゃあ、合皮でいいじゃん!」と思いがちです。
しかし、本革には合皮では再現できない天然素材ならではのメリットがたくさんあり、それは一度味わうともう合皮には戻れないほどです。
一見メンテナンスがめんどうに思える革製品もじつはとても手軽。そして、それを楽しめる人こそが本当の本革のすがたを見ることができるのかもしれません。
(文:奥村)
ピンバック: ラナパーの塗りすぎには要注意!理想的な量や頻度、塗りすぎたときの対処法とは? | HushTug NOTE