「これって買取りできないですよね…」家具の買取りのお問い合わせでこんなお声をいただきます。詳しく聞いてみると「古いけれどとてもいいもの」ということ。なぜ買取りがむずかしくなってしまうのでしょうか。
素晴らしい家具も、時代とともに不要に。
社会の変化にともない私たちのライフスタイルや生活需要も大きく変化し、残念なことに必要とされなくなった家具も数多くあります。
とても良質な材料を使ったいい家具なのになかなか売れない、当店も売れる家具の形態が大きく変化しています。これってとても残念なことですよね。
日本には昔から素晴らしい職人さんがひとつひとつ丁寧に作り上げた家具が多くあります。古き良き日本建築とおなじです。
工房スタッフもそんな家具には息をのみます。
捨てるには惜しい、ではどうするか。
時代の変化につれて必要とされることが少なくなった家具も、つぎの方へそのまま引き継いでいけたらいいのになぁ… 私たちの心にはそんなモヤモヤした想いがありました。
なんとかしてそういった家具が捨てられることなく、良質な木材や資源がまた日の目をみることができないかと思い試行錯誤して生まれたプロジェクト。それが、リバイブモブラープロジェクト(Revive Mobler Project)です。
ゼロ → 1、そして∞
「家具から家具へ」「家具の再生」「新しい命を誕生させる」
先ほども述べたとおり世の中にはいい素材が使われていても見た目、大きさ、デザインの違いから今ではまったく需要がない家具が数多く存在します。
そんな家具を解体し、ゼロにもどす。そして、時代のニーズに合ったデザインや機能性のある家具に生まれ変わらせようと私たちは頑張っています。
すでに「リッカ(Recca)」という廃材で作った雑貨があります。しかし、もっとさきに進んだことができないのかといった理由でこのリバイブモブラープロジェクトは誕生しました。
ただ、こう述べることは簡単ですが、このプロジェクトの作業は簡単ではありません(笑)。
道のりは長く、険しい。
まず、家具を丁寧に解体。この作業がとても大変です!
どの木材や部品が家具作りに使えるかを見極めます。そして、その材料をきれいに清掃や研磨して再使用できるものにしていきます。
木材の特性や大きさによってどんな家具をつくるか、どんな家具がよろこんでもらえるか、デザインからサイズまで工房スタッフが企画立案します。
これで、やっと家具づくりがスタートします。
こうして長い時間をかけて完成したリバイブモブラープロジェクト(Revive Mobler Project)の家具たち。私たちは愛着があって仕方ありません。
「価格」にこだわり、より多くの人へ。
すごく手間と時間がかかっているのに、販売価格はお求めやすく。それは、かわいい子どもたちをより多くの人へお届けするためです。
良質な家具を手ごろでお求めやすく。この信念は中古家具を販売するときも変わりません。
ぜひ自慢の家具たちに触れてください。そのつくりの良さにご納得いただけます。
(文:柴田)