持続可能なストーリー

役目を終えた家具から作る新しい家具

STORY 1

STEP 1

分解

材料として使う家具を解体します。丁寧に解体しなければなりません。もちろん重機でぐちゃっとするわけにもいきません。大切に大切にけっして割れたりしないよう、時間をかけておこないます。小さなクギですら1本1本手作業で抜いていきます。手間と時間をたっぷりかけて、たったひとつの家具が解体できます。

STEP 2

仕分け

時間をかけて解体しても、すべてのパーツが新しい家具の材料に使えるわけではありません。大きさ、カタチ、材質、色、コンディションなど、ひとつとして同じものがなく、頭の中で描いた設計図どおりにはいきません。新しい家具に使えるパーツはほんの一部でも、それ以外の用途であれば需要があります。解体したパーツは一つとしてムダにはしません。それぞれの役割を果たせるところへ仕分けます。

STEP 3

設計

通常であればプロジェクトを開始するときには手元に設計図があります。しかし、このプロジェクトはこの段階で設計図を作成します。それは、家具を解体し、パーツを仕分け、この段階で初めて全体像が見えてくるからです。使えそうな材料を手元に並べて、そこから逆算して考える。見た目のデザインや使い勝手の機能性まで、すべて異なる端材から考えるわけですから、より専門的な知識と経験が必要です。

STEP 4

材料に仕上げる

研磨してキレイな面を出していきます。サイズがまちまちな端材は、すべての工程が異なります。もちろん解体する家具が違えば、使えるパーツも違います。毎回異なる材料と向き合いながら使えるところを探します。かっこいい木目をどう生かすか、強度をどうもたすかなど、すべてに気を許すことなく臨機応変に対応する、職人の技量が試されます。

STEP 5

製作

「材料が届いた!さあ製作しよう」というわけではないこのプロジェクト。「僕らは位置について、横一列でスタートを」切れません。製作に着手できるまでに想像を絶する手間と時間がかかっています。木材のいいところを生かしながら、それぞれを組み立てていく。ここまでできればゴールまであと少しです。

STEP 6

仕上げ

天然木の美しさや本来の味わいを残すために、自然由来のオイルを全体に塗布します。木の中まで染み込ませるように拭き上げたら、数日間しっかりと乾燥させます。化学合成物質を一切使用せず、環境にもカラダにも優しいナチュラルな家具に仕上げます。

COMPLETE

完成

カタチも大きさも種類も、もともとの家具とはまったく違う家具が完成しました。ところどころに木の節やダボ穴が残っているのも新材を使っていない証拠。独特の味わいと個性的で愛嬌のある家具です。もちろん上質な無垢材であることには変わりなく、経年変化を楽しみながらずっと暮らしに寄り添ってくれます。

捨てられてしまう羽毛布団から作るクッション

STORY 2

STEP 1

回収

ご家庭で不要になった羽毛布団を店頭にお持込み頂いて、回収引取っています。汚れていても古くても大丈夫です。引取した羽毛布団は提携している愛知県春日井市の布団専門工房に届けます。

STEP 2

解体

布団専門工房で手作業で解体し、羽毛を丁寧に取り出します。

STEP 3

洗浄・乾燥

取り出した羽毛は皮脂の汚れ、ホコリを取り除くため、洗浄業者さん で羽毛に優しい「水洗い」をします。その後、約60°Cの温度で乾燥さ せ、ダウン&フェザーの性能を回復させます。

STEP 4

縫製

職人さんの手仕事で一点一点丁寧に縫製します。側生地は環境に配慮し、本業の新品布団の製造工程からでる端材をできるだけ使用するようにしています。

STEP 5

充填(じゅうてん)

羽毛を縫製した側生地に一点一点丁寧に充填していきます。もちろん、お引取りした羽毛布団の中身を使用した100%リサイクルダウン&フェザ ーです。

STEP 6

検品・検針

完成した製品はこれも手作業で一点一点検品し、細部まで精査しま す。

COMPLETE

完成

捨てられてしまうはずだった羽毛布団がクッションやダウンケットな どのまったく違う製品に生まれ変わりました。クッションカバーはイス の張替えで出る端材生地を使って一つ一つ私たちで制作しています。 100%リサイクルダウン&フェザーの地球にも水鳥にも優しい、サス テナブル&エシカルな製品です。