「団地のふたり」「しあわせは食べて寝て待て」
最近、私がNHKドラマではまって見ていた2作です。デザイナーズ家具や雑貨を上手に組み合わせて素敵な暮らしぶりが見られました。

(画像:NHK『団地のふたり』公式サイトより)
共通するのは、ドラマの主人公が団地で小さな幸せを感じながら“普通”の暮らしを楽しんでいること。
何か特に大きな事件があるわけでもないこの2つのドラマ。
でもなぜだかとても惹かれて、じんわりあたたかい気持ちになります。

(画像:NHK『しあわせは食べて寝て待て』公式サイトより)
このドラマを見てさらに団地熱が高まった私は、ここリスタイルがある春日井市に「高蔵寺ニュータウン」があることを思い出しました。

名古屋の東に広がる高蔵寺ニュータウンは、日本三大ニュータウンのひとつ。自然と都市の心地よい調和が息づく街です。
広々とした街路や緑豊かな公園は四季折々の表情を見せ、日々の暮らしにやすらぎを与えてくれます。
この高蔵寺ニュータウンが、リスタイルから車で10分ほどの場所にあります。

何年も前に、本屋で立ち読み→即買いした書籍「あしたも、こはるびより」「ときをためる暮らし」。
この主人公の建築家、津端夫妻もここ高蔵寺ニュータウンで暮らしていました。
建築家の津端修一さんは、この、戦後最大の都市計画ともいわれた高蔵寺ニュータウンの基本設計をした人物。

のちに二人の暮らしは、東海テレビで「人生フルーツ」というドキュメンタリー番組として放送され、映画化もされます。
そのささやかながらも美しく豊かな暮らしは、たくさんの人に支持され多くの人のあこがれに。

お二人が住まわれている場所は、高蔵寺ニュータウンの一角の平屋。
大切に使い込まれた松本民芸家具や、アンティークの家具、お手入れの行き届いた食器たち。丁寧で、しなやかで、美しい暮らしぶりが見て取れます。
…と、想いが強くて前置きが長くなってしまいましたが…笑
そんな誇らしいまち高蔵寺ニュータウンの中にある、生まれ変わった物件を、先日取材にうかがいました。
高蔵寺ニュータウン内の藤山台団地は、十分な間隔をあけられた住棟が建ち並び、広々としたスペースと豊かな緑もあり、素敵な場所。
その中で、URと地元の建築士集団「Danchitects(ダンチテクツ)」が協力し合い、元々の部屋が素敵にリノベーションされていました。
現地にうかがって思わず「わ~すご~い!」と声が出てしまうくらい感動。
自身の固定概念が打ち砕かれ、驚きと共に新しい団地のあり方や可能性を感じました。

この団地のモデルルームに、リスタイルは家具提供で協力しました。
326号棟406号室のコンセプト:「団地ダイニング再考」を担当しています。
こういったハウスコーディネートの仕事もお受けしています。ご興味がある方は是非ご相談ください。

弊社代表がコーディネート、搬入いたしました。
「お部屋を内覧にみえるお客様ができるだけ生活をイメージできるように心掛けてコーディネートしました。
ひとつのテイストに偏らない、オールジャンルのヴィンテージ家具屋らしいMIXスタイルのお部屋ができたと思います。」

緑の天童木工ヘロンロッキングチェアに座ってくれてるのは、こちらのお部屋のリノベをしてくださった建築士さん。
お写真を頼むと、快く笑顔で座ってくださりとてもステキな方。

近年団地は、若者やファミリー層を中心に再評価され、ブームとなっています。
これは、団地の持つ利便性や、リノベーションによる自由な空間づくり、そして独特のコミュニティが魅力的に映っているため。
デザインユニット“ダンチテクツ”の建築士のお三方がリノベした、その他のお部屋も見せていただきました。


お部屋の真ん中にキッチンを置き、景観を感じながら料理ができる。普段料理をするという建築士さんの発想。
ご自身が住みたいと思う設計を、常に心がけているということです。素敵ですね。

「眺望を楽しみ、眺望に合わせて人が動く」
「URのポテンシャルを生かす」
「団地いいでしょ!」
こちらの団地は、市街地も望める景観の良さも、特長。
窓から見える眺望もひとつのデザインと捉えた建築士さん達の言葉が印象的でした。





ドアでなく、あえてカーテンで仕切る。
建具や床、元々のいいところはあえて生かす。
キズや経年の変化もそのまま味とする。
洗濯機の場所さえも三者三様。


元々の建具や床などの良さを生かし、新しい概念も大切にしつつプランニングされているところも、素晴らしかったです。
人の手で新しい価値が加わり、海外の様にヴィンテージ物件が価値のあるものになる、そんな概念が日本に生まれたら、とワクワクしました。

それぞれの部屋で写っているのは、担当した建築士さん3人。
お三方ともとても素敵な人柄で、気さくに撮影協力してくださいました。


こんな魅力的なリノベ物件が見られる内覧会が、今月末に開催されます。

家族で楽しめるマーケットやスタンプラリーもあるそう!
ぜひ、多くの方に見ていただきたい。そしてこの良さを広めていただきたいです。

〈高蔵寺ニュータウン団地まるごと博覧会〉
日時/8月30(土)、31(日)10:00~16:00 ※荒天中止
場所/藤山台団地集会所周辺(春日井市藤山台3-1-3周辺)
駐車場/有 ※混雑が予想されるため、公共交通機関の利用にご協力ください。
主催/UR都市機構中部支社
協力/㈱URリンケージ、Danchitects、KOZOJI ICONIC MARKET
お問い合わせ/UR都市機構中部支社 ストック活用計画課(℡052-238-9178)

自分次第で、空間は素敵なものに変わる
冒頭でも述べたように、いま、“団地ライフ”が静かなブームになっています。
均整の取れた街並みや、季節ごとに表情を変える緑の景観。そして、機能美を追求したシンプルな間取り。その空間は、住む人の感性次第でさまざまな表情に変化します。
その中で、自分のセンスで選んだ家具や雑貨を楽しみ、暮らしに取り入れる。
団地の無駄のない空間に置かれることで、その家具や雑貨は単なるインテリアではなく、暮らしを彩るアートピースへと変わります。
当店では、ジャンルを問わずたくさんのデザイナーズ家具や雑貨をセレクトしています。


※こちらは大阪店とリスタイル スマセル サスティナブルコミューン店
ミッドセンチュリーのチェア、北欧の温もりあるテーブル、名作照明の柔らかな光…。
どれもが団地の持つ「素朴さ」と「普遍性」と響き合い、他にはない住まいの魅力を生み出します。

団地に暮らすことは、懐かしさを選ぶことではありません。それは、空間を編集し、自分らしいライフスタイルをつくる選択。
最新の住まいでは得られない“余白”や“温かみ”がここにはあり、家具や小物ひとつで驚くほど印象が変わります。
“懐かしいのに新しい”。そんな団地の住まい方が、今を生きる私たちに心地よさをもたらしてくれる気がします。

ヴィンテージ家具の様に、ヴィンテージ物件が、日本でももっともっと価値のあるものになる予感がします。
古いものも新しいものも上手に取り入れ、肯定しながら暮らす。
ふつうの日常がより素敵なものになるよう、そんなお手伝いをできるように、私たちも常に考えています。
リスタイルでは、新しいデザイナーズ家具はもちろん、ヴィンテージやアンティークのアイテムも、ジャンル問わず幅広くセレクトしています。
ぜひ自分のお気に入りの家具やアイテムを探しに、リスタイルにご来店ください。

暮らしの質は、自分の選択で変えられるもの。
ただ単に高級なものを選ばずとも、(もちろん高いものには理由がありますが)工夫次第で十分豊かな暮らしになります。
物件選択に関わらず、すべてのことに言えますが、お気に入りのインテリアや家具に囲まれた空間は、“自分らしい居場所”に変えてくれます。
帰ってきてホッとする、あたたかい自分だけの空間。
小さなこだわりや工夫の積み重ねが、心豊かな毎日へとつながっていくのです。
今回の団地リフォームの取材をきっかけに、改めて豊かな暮らしについて考えるきっかけになりました。
取材に協力してくれたみなさまありがとうございました。
(文/柴田)

